骨折などの疾患はレントゲン検査によって明確な診断を行なえますが、整形外科領域の疾患でかなりのウエイトを占める靭帯や他・筋組織などに対する鑑別診断には限界があり、こうした部位の疾患にはMRI検査がとても有用です。
当院はMRI装置を導入していますので、それらの疾患に対しても敏速に鑑別診断を行うことが可能です。
MRI検査が有用である例を画像で紹介しましょう。
【腱板断裂】
画像1のレントゲン画像では骨折がないことは分かりますが、それ以外の明確な疾患は分かりません。画像2のMRI画像では、伳板(棘上筋)が写し出され、付着部である大結節(上腕骨)付近での断裂がはっきりと分かります。
このように、MRI検査は整形外科分野における靭帯や伳などの疾患を疑う際には、有用かつ必要な検査といえます。