仲田秀司 監督のコメント
対戦相手はさすがに元企業チーム。当方は初回に死球と牽制暴投が絡んで1点を与えたものの、そのまま何とか継投で中盤をしのぎ、打線の奮起に期待したのですが・・・。
相手投手の力のある速球、回を追うごとに尻上がりに良くなっていくボールに1安打に抑えられ、それでも「0-1で9回まで持ち込めば何かが起こる」と戦況を見守っていましたが、7回に力尽きました。
最後まで一人も諦めない姿勢がしっかりと出た試合でした。この経験は若い選手たちにとって、とても良い経験になったと思います。
選手・スタッフのコメント
西里翔 主将
終盤まで競った展開の試合を勝ちとれなかったのは非常に残念です。投手の継投や攻撃作戦など結果としてもったいない部分はありましたが、相手の自力が上回っていたのは確か。投手の球速、打者一人ひとりのスイングスピード、どれをとってもレベルが高いと感じました。それでも終盤まで僅差で粘れたことはチームとしての成長であり、負けはしましたが手応えを十分に感じた試合でもありました。
ただ、こうした試合を勝ちきることが出来るのが本当に力のあるチーム。個人の能力のレベルアップ、チーム力をさらに上げていかなければいけないと思っています。
今回の九州大会に向けてチームスタッフには、多くの面でバックアップしていただきました。いい結果で恩を返したかったのですが残念です。それでも、レベルの高いチームと緊張感のある試合ができたことでチームの成長が感じられ、同時に野球の楽しさを改めて感じることができました。この経験を無駄にせず今後のチーム活動に活かしていきたいと思います。
新里和寿 選手兼主務
てるクリニック野球部の部員として初めての県外大会でした。元企業チームの格上相手と試合をして、序盤に自身のエラーで相手に先制されてしまいましたが、チームメイトの皆さん、特にピッチャー陣が粘り強く守ってくれて中盤までかなり競ったゲームでした。結果は負けでかなり悔しい試合になりましたが、てるクリニック野球部のチーム力は今回の遠征でより高まったんじゃないかと思います。
今シーズンはこれで終了ですが、来シーズンは今年以上の結果を残せるよう、オフ期間、自己のレベルアップに取り組んでいきます。
新垣伸二郎 投手
てるクリニックの投手陣は良い投手が数多く控えているので、先発するにあたって初回から飛ばしていこうと心がけました。
相手が強豪の苅田ビクトリーズということもあり、初球からガンガン振ってきたので、ファールでカウントを稼ぎながらゾーンの四隅を使って丁寧に攻め、アウトカウントを増やしていきました。エラーで取られた先制点が死球で出したランナーだったので、次への課題にしていきたいと思います。
輿那嶺翔 捕手
初回に先制点を許しましたが、その後は何とか0-1のまま中盤まで粘り強く耐えていただけに、悔しい結果となりました。相手が元企業チームということもあり、終盤に地力の差を感じました。
相手チームのレベルの高さを目の当たりにして課題は多く見つかりましたが、九州地区でも戦えるという手応えも大きかったのは確かです。チームとして4年ぶりの県外大会であり、初めての選手が大半を占めるなか、今回の出場はとても良い経験になりました。
この経験を活かして来年は勝つために、個々の技術的なレベルアップや精神的な成長を図り、九州や全国で勝てるようなチームを目指して今後のチーム活動に取り組んでいきます。
上原光弥 選手
院長はじめ関係者の方々、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。今回の遠征で多くのことを学ぶことができました。
対戦相手とのポテンシャル、実力の差。前評判もありましたが、試合前のノックの動きと序盤の戦いぶりでその差を強く感じました。しかし選手は臆することなく玉砕覚悟で挑めたと思います。負けはしたもののベンチは良い意味でうるさく、全員が「どうすればいいか」を模索し、士気の高まる声掛けを最後まで続けました。今の僕たちができうることをやったうえでの敗戦、完敗です。
引き出し(武器)の少なさが今回の敗因と感じていますが、途中まで我慢する展開に持ち込めたのは収穫だと思います。「引き出しをどうすればいいか」。他の試合を観戦するなかでそれを学ぶことができました。僕たちのやりたい野球を学生のチームが実践していたのです。僕にとっては一番の刺激でした。
今後、野球を楽しむなかで、てるクリニックという名前を掲げる意味合いの重さを一人ひとりが深く考え、責任感のある行動がとれるチームになれるよう日々研鑽し、職員の方々に自慢してもらえるような野球部にしていきます。
副部長
(同副部長は、発足以来18年間にわたり多くの選手たちの成長や卒業を見守ってくれている)
序盤にエラーにより1点を失いましたが、ホームでのクロスプレー捕殺など好プレーによって2点目を与えず、一方チャンスがあっても点が入らないことで相手チームには焦りが感じられました。それが逆にこちらにとっては良い試合運びとなり、逆転出来るという雰囲気が確かにありました。
終盤にビッグイニングを与えてしまい敗戦という結果になりましたが、強豪チーム相手に「何かを感じた、何かを得た」一戦でした。